スマート介護士は介護の質や業務効率を向上させるために、ITや介護ロボットなど最新の技術を活用できる介護士を育成するために新たに創設された民間資格です。介護業界では慢性的な人材不足により、介護のサービスの充実が課題となっていますが、日本は少子高齢化となっているためさらに人材が不足することが懸念されています。そのため、介護ロボットや介護センサーなどを導入し人材不足を補填するための取り組みが始まっていますが、IT機器を操作するためには作動技術を理解することが必要です。
これからの介護分野ではIoT化が進んでいくためスマート介護士としての知識や資格を取得することで、スキルアップになるだけでなく、将来的にはIT機器の知識のある介護スタッフは就職や転職にも有利になることが考えられます。また、介護リーダーや主任など介護業務の実務責任者は、介護ロボットなどへの知識を有している必要があるので、新しい介護技術に対する情報を得るためにもスマート介護士への理解を深めなくてはなりません。スマート介護士の将来性はあるといえるでしょう。
スマート介護士の資格試験は介護ロボットなどについての基礎知識を取得する初級資格のBasic、介護ロボットなどを現場運用するための知識を学ぶ中級資格のExpertがあります。介護業界で管理職として働いている人、これからステップアップして管理職を目指す人は中級資格のExpertがおすすめです。スマート介護士の資格試験に合格するとスマート介護士認定カードを取得することもできます。